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環境省ってどんなところ?地球と未来を守る“エコの司令塔”

2025年11月12日 しくみを知ろう

ごみの分別、リサイクル、気候変動、脱炭素――。こうした言葉の裏側には、いつも「環境省(かんきょうしょう)」の仕事があります。環境省は、地球環境と人々の暮らしを守るために、環境保全に関する政策を進める省庁です。

環境問題は、今や国境を超えたテーマ。私たちの生活のすぐそばにある「環境省」の役割を、やさしく見ていきましょう。

環境省の成り立ち

環境省は2001年、旧「環境庁」から発展して誕生しました。公害対策や自然保護を中心にしていた時代から、地球温暖化やエネルギー問題など、より広い課題に対応するようになったのです。

注記注記

「公害をなくす」から「地球を守る」へ。環境省の仕事は、時代とともにスケールアップしてきました。

主な仕事

環境省の仕事は大きく分けて次の4つです。

① 気候変動対策(脱炭素社会の推進)

二酸化炭素(CO₂)排出を減らし、地球温暖化を防ぐための政策を進めています。再生可能エネルギーの普及や省エネの推進もその一環です。

ヒントヒント

2050年までに「カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出実質ゼロ)」を目指す――これが環境省の大きな目標です。

② 自然環境の保全

国立公園や世界自然遺産の管理、生物多様性の保護、森林・海洋の保全などを行います。絶滅危惧種の保護も環境省の大切な仕事です。

③ 公害・化学物質対策

大気汚染、水質汚濁、騒音など、生活に影響を与える環境問題を防ぐための法律や基準を整備しています。産業と環境のバランスをとる役割でもあります。

④ 循環型社会の推進

ごみの削減やリサイクルの促進など、資源を無駄にしない仕組みをつくります。プラスチックごみ対策や食品ロス削減などもここに含まれます。

注記注記

環境省は「リサイクルの推進役」。ごみを減らすことは、資源とエネルギーを守ることでもあります。

国際的な取り組み

環境問題は一国では解決できません。そのため環境省は、国際会議や条約にも積極的に参加しています。

  • 国連気候変動枠組条約(COP)への参加
  • パリ協定の実施・進捗報告
  • アジア諸国との環境技術協力
ヒントヒント

日本は技術力を活かし、アジア全体の環境改善を支援しています。これも「環境外交」と呼ばれる大切な仕事です。

地方自治体や企業との連携

環境政策は、国だけでなく地方自治体や企業と連携して進められます。たとえば、

  • 各自治体の「ゼロカーボンシティ」宣言
  • 企業の脱炭素経営の支援
  • 環境教育やエコ活動の促進
注記注記

環境を守るのは「省庁」だけではなく、「地域と市民」も一緒に担う時代へ。協働がキーワードです。

環境省が抱える課題

地球温暖化や気候変動は、待ったなしの課題です。環境省も次のような悩みを抱えています。

  • 再生可能エネルギーの普及とコストの問題
  • 経済成長との両立
  • 国際協調の難しさ
  • 若い世代への環境教育の浸透
注意注意

「地球に優しく」だけでは進まない――経済・社会・環境のバランスをどう取るかが、今後の焦点です。

環境省のこれから

環境省は今、「グリーントランスフォーメーション(GX)」という新しい動きを進めています。これは、経済と環境を両立させながら社会を持続可能に変えていく考え方です。

また、企業や自治体が自発的に環境投資を進められるよう、制度の支援も拡大しています。環境省は“未来への橋渡し役”として、次の世代が安心して暮らせる地球を残すことを目指しています。

ヒントヒント

GX(グリーントランスフォーメーション)は「成長と環境を同時に進める」ための新しいキーワードです。

まとめ

環境省は、地球と未来を守る“エコの司令塔”。温暖化対策、自然保護、公害防止、リサイクル推進など、幅広い政策を担っています。

ヒントヒント

次回は、「厚生労働省」。医療・年金・福祉など、私たちの“暮らしの安心”を支える省庁を見ていきましょう。

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